コーヒー用語百科事典 あ行
コーヒー用語事典 あ行
コーヒー用語百科事典 あ行です。コーヒーに関する様々な単語を解説しています。プロで活躍されている方から、これから勉強する方!カフェに行ってわからない単語があった際に簡単に気になるキーワードを調べることができます。
『あ』コーヒー用語
アーシー(英:earthy/あーしー)
コーヒーにおける香りを表す表現のひとつです。元々の英語では「土の香りがするような感じ」や「どろ臭い」、「野生的」や「素朴な」という意味です。コーヒー豆から大地の土っぽい風味やコク、自然を感じられる場合に使われており、インドネシア産のコーヒー豆に多く表現されています。
アイスコーヒー(あいすこーひー)
コーヒーを冷たく冷やした飲料の事で、和製英語です。世界的に各国独自のアイスコーヒーが有ります。日本においては明治期にコーヒーを冷やして飲み始めたのが始めと言われています。現在ではアイスコーヒー専用として焙煎された中~細挽きの深煎りのコーヒー豆を使用したものが多く見受けられます。
詳しく→コーヒーの歴史・文化を徹底解説!日本はアイスコーヒーの発祥の国。
アイリッシュ・コーヒー(英:Irish coffee/あいりっしゅ・こーひー)
アイリッシュ・ウィスキーをベースにした甘くて暖かいカクテルの事です。コーヒー、ホイップクリーム、砂糖、アイリッシュ・ウィスキーを用いて作ります。
アヴィセンナ(ラテン語:Avicenna/あゔぃせんな)
アヴィセンナ(イブン・スィーナー(英:Ibn Sina)とも)はイスラム世界最高の知識人として、ヨーロッパ医学や哲学にも多大な影響を与えた人物です。生誕は西暦980年、死没は西暦1037年です。コーヒーに関する最も古い文献を記したと言われています。
アカネ科(あかねか)
アカネ科とは、コーヒー豆がなるコーヒーノキ(コーヒーの木の正式な日本語名称)が属する(コーヒー属、コフィア属)科のひとつです。「界:植物界(→被子植物→真正双子葉類→)目:リンドウ目→科:アカネ科→属:コーヒーノキ属(コーヒー属、コフィア属)」と連なっています。
浅煎り(あさいり)
浅く煎ったコーヒー豆の事です。コーヒー豆の焙煎は一般的に下記の8段階に分けて表示しています。
①ライトロースト(Light roast)
②シナモンロースト(Cinnamon roast )
③ミディアムロースト(Medium roast)
④ハイロースト(High roast)
⑤シティロースト(City roast)
⑥フルシティロースト(Fullcity roast)
⑦フレンチロースト(French roast)
⑧イタリアンロースト(Italian roast)
上記の①ライトロースト、②シナモンローストが浅煎りにあたります。
麻袋(あさぶくろ)
コーヒー生豆を生産地から運搬する際に入れる袋です。「またい」とも呼ばれています。
アメリカンコーヒー(あめりかんこーひー)
浅く焙煎したコーヒー豆で入れたドリップコーヒーの事です。和製英語なのでアメリカでアメリカンコーヒーと言っても意味は通じません。
詳しく→珈琲のブレンド・アメリカン・ストレートの違いを解説!これで注文も困らない
アラビカ種(あらびかしゅ)
コーヒーの三大原種の一つで、原産地はエチオピアです。世界で生産されるコーヒーの約70%を占めています。
粗挽き(あらびき)
コーヒー豆の挽き目(粒度)の一つで、ザラメ糖程度の大きさです。
アロマ(英:aroma/あろま)
コーヒーを淹れた時に感じられる揮発性の香りの事です。
アンウォッシュド(あんうぉっしゅど)
収穫したコーヒーの実から種を取り出し生豆にする工程を精製といいますが、その精製方法の一つです。コーヒーの実をそのまま天日にて十分に乾燥させ、干しぶどうのようになったものを脱穀機にかけて種を取り出しコーヒー生豆にします。非水洗式(英語で「unwashed method」)とも呼ばれています。
『い』コーヒー用語
イタリアンロースト(英:Italian Roast/いたりあんろーすと)
コーヒー豆の焙煎は浅煎りから深煎りまで、その度合いを8段階で表しますが、その8段階の中で最も深い焙煎度合いのコーヒー豆の事です。色は黒に近くて酸味が無く、深い苦味を持っているのが特徴です。
イブリック(英:Ibrik/いぶりっく)
トルココーヒー(ターキッシュコーヒー)を淹れるための器具の事です。長い柄のついたひしゃく型の鍋で「ジャズベ(トルコ語:cezve)」とも呼ばれています。主に銅または真鍮などの金属で作られています。トルココーヒーはこのイブリックにコーヒー粉、角砂糖、水を入れ、煮出してコーヒーを抽出し、その上澄みを小さなカップに入れて飲みます。
詳しく→トルコ式・ベトナム式!独自の抽出を楽しむ世界のコーヒー文化と入れ方も紹介。
インスタントコーヒー(英:instant coffee/いんすたんとこーひー)
コーヒー豆の抽出液を乾燥させるなどして粉末または顆粒状に加工したものです。お湯に溶かす事で再び液体のコーヒーになります。
『う』コーヒー用語
ウィンナコーヒー(英:Vienna coffee/うぃんなこーひー)
ホットコーヒーにホイップクリームを乗せたものです。
ウォッシュド(うぉっしゅど)
収穫したコーヒーの実から種を取り出し生豆にする工程を精製といいますが、その精製方法の一つです。コーヒーの果皮と果肉を機械で除去し、その後に水に付けて発酵させ余分な物を排除します。具体的には、コーヒー生豆はパーチメントと呼ばれる内果皮で覆われており、そのパーチメントにはミューシレージと呼ばれる粘液が付着しています。そのミューシレージを専用の水槽の中で発酵させる事により分解し、水できれいに洗い流します。そのパーチメントの状態で数日間乾燥させ、脱穀機でパーチメントを脱穀して精製は完了して、コーヒー生豆となります。水洗式(英語で「washed method」)とも呼ばれています。
ウォータードリップ(うぉーたーどりっぷ)
コーヒーの抽出方法のひとつで「水出しコーヒー」とも呼ばれています。コーヒーの粉に、お湯を使わず冷水を1滴ずつ点滴のように落として時間をかけて抽出します。お湯を使わない=熱を加えずに抽出する方法なのでコーヒーの味が素直に出ます。この抽出方法で淹れたコーヒーの事を指す場合もあります。
『え』コーヒー用語
エスプレッソ(伊:espresso/えすぷれっそ)
深めに焙煎したコーヒーを極細挽きにして、専用の機械を使い高圧の蒸気圧で抽出する濃厚なコーヒーの事です。
詳しく→エスプレッソって何?理想のエスプレッソの条件や本場イタリア人が好む飲み方とは!
エスプレッソマシン(伊:Espresso Machine/えすぷれっそましん)
エスプレッソを抽出するための専用のコーヒー抽出機械です。電気式の他に直火式があります。また、蒸気式やポンプ式など、抽出方法によっていくつかの種類があります。
合わせて読みたい→簡単!初心者でも分かる!美味しいエスプレッソの抽出方法!
『お』コーヒー用語
オイリー(英:oily/おいりー)
油っぽい事です。コーヒーにおいては、深く焙煎したコーヒー豆の表面が油っぽくなっている状態の事で、コーヒー豆の種類にもよりますが、ミディアムロースト以上の焙煎をする事により発現します。
オーガニックコーヒー(おーがにっくこーひー)
農薬や化学肥料を使わずに有機栽培されたコーヒー豆の事です。日本では農林水産省の認定(日本農林水産相有機JAS認定)が有ります。