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エスプレッソの抽出方法|粉量・時間の目安と薄いときの調整手順

エスプレッソ抽出

エスプレッソの抽出方法と失敗したときの調整

エスプレッソは、細かく挽いたコーヒー粉に圧力をかけ、短時間で抽出するコーヒーです。おいしく淹れるには、粉を均等に詰めることに加え、粉量、できあがりの量、抽出時間を記録して調整することが役立ちます。

ここでは、手動で粉を詰める家庭用マシンを中心に手順を説明します。全自動機やカプセル式では操作が異なるため、分解や粉量の変更を自己流で行わず、機種の取扱説明書に沿ってください。

グラインダーからポルタフィルターに粉を入れる
グラインダーからポルタフィルターに粉を入れる(掲載当時)

最初に用意するもの

  • エスプレッソマシンと対応するフィルターバスケット
  • エスプレッソ向けに挽けるグラインダー、または対応する挽き方のコーヒー粉
  • バスケットに合うサイズのタンパー
  • 粉と飲み物の量を量るスケール
  • タイマーとカップ

マシンを予熱し、カップも温めておきます。ポルタフィルター内に前回の粉が残っていないか確認し、バスケットを清潔な状態に整えてください。使い始める前に湯通しが必要かなど、予熱の手順は機種ごとの説明に従います。

バスケットに入れたコーヒー粉を均す
バスケットに入れたコーヒー粉を均す(掲載当時)

粉量・抽出量・時間を決める

粉量はバスケットの指定に合わせるのが出発点です。シングル用とダブル用では適量が違い、同じ呼び方でも機種によって容量が異なります。大きなバスケット向けの粉量を、小さな家庭用バスケットにそのまま詰め込まないでください。

抽出の目安も機器によって違います。例えばデロンギの公式FAQは約30mLを約20秒で抽出する目安を示しています。一般的な25〜30秒という目安だけを、すべての家庭用機に当てはめる必要はありません。まず説明書に沿った量と時間から試しましょう。

できあがりの量は、可能なら重さでも記録します。表面のクレマは泡なので、同じ体積に見えても飲み物の量を比べにくいことがあります。タイマーを押す時点も毎回そろえると、次の一杯との差が分かりやすくなります。

参考:デロンギ・エスプレッソ抽出の基本

タンパーでコーヒー粉を押し固める
タンパーでコーヒー粉を押し固める(掲載当時)

1.豆を挽き、決めた量を詰める

粉量を量り、バスケットへ入れます。豆を挽く場合は、普段のドリップ用より細かい挽き方を基準に、マシンに合う範囲で調整します。グラインダーの目盛りは製品ごとに違うため、他人の設定値をそのまま使うより、自分の器具で流れ方を確認することが大切です。

粉が中央だけに山盛りになっていたり、片側に偏っていたりしないよう、表面を均します。使う道具やバスケットを途中で変えると比較条件も変わるため、調整中は同じ組み合わせを使いましょう。

タンピング後の平らな粉の表面
タンピング後の平らな粉の表面(掲載当時)

2.表面を水平にタンピングする

タンピングは、粉を押し固める工程です。タンパーが斜めに入らないように持ち、粉の表面が水平になるように押します。強く押すことだけを目標にせず、毎回同じ姿勢で均等に詰めることを意識してください。

一部分だけ水が通りやすくなると、全体を均一に抽出しにくくなります。詰め終えた粉に穴を開けたり、強く叩いて崩したりせず、縁についた粉を取り除いてマシンへ取り付けます。タンパーの種類を増やす前に、バスケットに合う径か、平らに押せているかを確認するのが先です。

抽出前にカップを温める
抽出前にカップを温める(掲載当時)

3.抽出し、量と時間を記録する

カップを置き、抽出を開始します。目標の量に達したら停止し、かかった時間を記録してください。流れ方、香り、口当たりも観察し、飲める温度になってから味を確かめます。

クレマの見た目は手がかりの一つですが、厚さや色だけで味の良し悪しは決まりません。豆や焙煎、機械の構造によって見え方も違います。「泡があるから成功」と決めず、苦み、酸味、甘さ、後味を合わせて確かめましょう。

ポルタフィルターをマシンに取り付ける
ポルタフィルターをマシンに取り付ける(掲載当時)

薄い・シャバシャバになるとき

まず粉量に対して抽出しすぎていないか確認します。長く出し続けているなら、挽き目を変える前に、できあがりの量をそろえて比較してください。濃さの問題と、お湯が速く通りすぎる問題を分けると原因を探しやすくなります。

同じ粉量・同じできあがり量で、極端に速く流れて味も弱い場合は、挽き目を少し細かくして試します。ただし、一部だけから流れる、液が飛び散るなどの様子があるなら、粉の偏りやタンピングも見直してください。挽き目と粉量を同時に大きく変えると、何が効いたのか分からなくなります。

カップへ流れるエスプレッソ
カップへ流れるエスプレッソ(掲載当時)

出ない・点滴のように遅いとき

抽出を止め、説明書に従って圧力が解放されるのを待ってから点検します。抽出中に無理にポルタフィルターを外さないでください。粉の詰めすぎ、細かすぎる挽き目、フィルターの汚れなどを確認します。

粉量が適正でも遅すぎるなら、挽き目を少し粗くして比較します。お湯自体が出ない場合は、豆の調整ではなく給水やマシン側の確認が必要です。警告表示があるときは取扱説明書の対処方法を優先してください。

抽出を終えたエスプレッソ
抽出を終えたエスプレッソ(掲載当時)

苦い・酸っぱいときの考え方

苦いから必ず抽出しすぎ、酸っぱいから必ず抽出不足とは限りません。豆の焙煎やもともとの味も関係します。まず同じ豆で粉量と抽出量をそろえ、挽き目を一段階ずつ変えて、味の違いを確認します。

調整の記録は「豆の名前/粉量/抽出した重さ/時間/味」の五項目があれば始められます。ミルクを加える前に一口味わうと、エスプレッソ自体の違いをつかみやすくなります。好みの状態が見つかったら、その条件を次の一杯の基準にしてください。

抽出の基本についてはUCCコーヒーアカデミー講師による解説も参考になります。豆の状態が変われば微調整が必要になるため、一度の設定を永久の正解にせず、記録と味を頼りに整えていきましょう。

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