イベントフードのSKU数は何品が適正?売上と提供速度を両立する商品数の決め方

イベントフードのSKU数は「多いほど売れる」ではなく処理能力から決める
イベントフードのSKU数は、メニューの魅力だけで決めると現場が破綻しやすい項目です。商品を増やせば来場者の選択肢は広がりますが、食材、包材、仕込み、厨房機器、レジ操作、在庫、スタッフ教育、受渡しの組み合わせも増えます。大型イベントでは、1品追加したことで全体の提供速度が落ち、結果として総販売数が減ることもあります。
本記事ではメニューの具体的な企画内容ではなく、イベントフードのSKU数を何品に設定すべきかを、販売構成、提供速度、厨房能力、レーン、在庫、人員から判断する方法に絞って解説します。商品そのものの作り方はイベントフードのメニュー設計と分けて考えます。
SKUとはイベントで販売する商品の管理単位
SKUは在庫や販売を管理する商品の単位です。同じドリンクでも味や仕様が違い、別々に在庫・販売管理するなら別SKUとして扱います。
イベントでは「メニュー表に何品載っているか」だけでなく、現場で何種類の商品を識別し、作り分け、在庫管理する必要があるかを見ることが重要です。
SKUを増やすメリットは選択肢と購買機会
フード、デザート、ドリンクなど複数カテゴリーを用意すれば、来場者の好みへ対応しやすくなります。IPイベントではキャラクターやテーマごとの商品を求められる場合もあります。
一方で、商品数の増加がそのまま売上増加になるとは限りません。運営能力を超えたSKU追加は販売機会を逆に失わせます。
SKUを増やすたびに現場の組み合わせが増える
商品が1種類なら、スタッフは一つの手順だけ覚えれば対応できます。商品が増えると、容器、材料、盛り付け、トッピング、提供場所、在庫位置など判断項目が増えます。
大型イベントでは、この小さな判断時間が何千件も積み重なります。
最初にイベント全体の販売目標を決める
SKU数を考える前に、イベント全体で何点販売する必要があるかを設定します。総販売数が分からなければ、1SKUあたりに求める販売量も決まりません。
販売数量は大型イベントで必要な飲食販売数の計算方法から算出します。
総販売数をSKUへ均等に割らない
10,000点を10SKUで販売するから各1,000点、という計画は現実とずれることがあります。人気商品へ注文が集中し、低販売商品との差が大きくなるためです。
主力、準主力、補完商品など役割を決め、想定販売構成比を設定します。
主力SKUを最初に決める
大型イベントでは、全商品を同じ重要度で設計するより、売上と販売数量を担う主力商品を決める方が運営しやすくなります。
主力商品には高い処理能力を持たせ、厨房、レーン、在庫、人員を優先的に割り当てます。
低販売SKUにも固定的な運営コストが発生する
販売数が少ない商品でも、専用食材、容器、保管場所、仕込み、スタッフ教育が必要なら運営負荷は残ります。
「100個しか売れない商品があること」ではなく、「その100個のために何を追加する必要があるか」で判断します。
共通食材を使えるSKUは増やしやすい
ベース食材や容器を共通化し、ソースやトッピングだけを変える商品は、完全に別工程の商品より追加負荷を抑えやすくなります。
ただしトッピング種類が増えすぎれば盛り付けと在庫管理は複雑になるため、共通化したから無制限に増やせるわけではありません。
専用設備が必要なSKUは慎重に追加する
1商品だけのためにフライヤー、IH、冷凍庫などを追加すると、厨房面積と電源容量まで変わります。商品の売上だけで設備投資を回収できるか確認します。
設備全体は大型イベントの仮設厨房と大型イベント飲食の電源計算で検討します。
提供時間が長いSKUはライン全体へ影響する
短時間で渡せる商品と、注文後に複数工程が必要な商品を同じレーンで扱うと、遅い商品に後続注文が引っ張られます。
商品別の処理時間はイベントフードの提供時間で実測し、SKU追加前後の販売能力を比較します。
SKU数とレーン数はセットで考える
商品数が増えたとき、既存レーンで共通販売できるのか、専用レーンが必要なのかを確認します。専用レーンが必要なら販売スペースも増えます。
必要窓口数は大型イベントで必要な飲食レーン数の計算方法へつなげて算出します。
厨房能力を超えるSKU数にしない
販売口を増やしても厨房が商品を供給できなければ意味がありません。複数商品を同時製造したときの設備占有時間と時間当たり製造数を確認します。
イベント飲食の大量調理・製造能力で厨房側の上限を確認します。
冷蔵・冷凍スペースもSKU数の上限になる
商品が増えるほど保管する原材料の種類も増えます。数量上は入っても、商品ごとの区画を確保すると冷蔵庫・冷凍庫が不足することがあります。
特に温度帯が異なる商品を追加する場合は、保管設備を別に見積もります。
在庫管理の複雑さも商品数とともに増える
SKUごとに残数、補充点、追加発注、廃棄を管理する必要があります。商品数が多いほど現場責任者が確認する数字も増えます。
当日の管理方法は大型イベント飲食の在庫管理と連動させます。
包材の種類がSKU数を実質的に増やす
料理は共通でも、商品ごとに専用カップや箱を使えば管理対象は増えます。専用包材の欠品だけで販売できなくなる可能性もあります。
可能な範囲で容器規格を共通化すると、補充と保管を簡素化できます。
レジ画面の選択肢が増えると会計時間も伸びる
商品数が多いと、スタッフが商品ボタンを探す時間や注文確認が増えます。セット、オプション、味違いまで登録すると操作階層が深くなる場合があります。
決済方法とレジ運用はイベント飲食の決済方法も合わせて設計します。
来場者が選ぶ時間も販売能力に影響する
選択肢が多すぎると、来場者がレジ前で迷う時間が長くなります。魅力的な品揃えでも、ピーク時の注文処理を止めるなら販売方法の見直しが必要です。
行列への影響はイベント飲食の行列対策で確認します。
スタッフ教育の負荷からSKU上限を考える
スタッフが商品ごとの盛り付け、付属品、アレルゲン、受渡し方法を覚える必要があります。短期イベントでは研修時間も限られます。
イベント飲食のスタッフ教育で、全員が覚える商品と担当者限定の商品を分ける方法も検討します。
人員を増やさないと扱えないSKUか確認する
商品追加によって盛り付け担当や専用調理担当が必要になるなら、その人件費を商品採算へ含めます。
必要人員は大型イベント飲食で必要なスタッフ人数の計算方法から工程別に確認します。
高単価SKUと高速SKUの役割を分ける
すべての商品を最高単価にする必要はありません。客単価を引き上げる商品と、短時間で大量販売する商品を組み合わせる考え方があります。
商品単体の利益だけでなく、イベント全体の売上と処理能力への貢献を見ることが重要です。
デザートやドリンクは追加購入を狙える
主食と競合せず追加購入されるカテゴリーは、SKU追加による売上増加が期待できます。ただし受取場所や製造工程が主力フードを邪魔しないことが条件です。
カテゴリーごとに独立処理できるかを確認します。
IPイベントでは商品数以外の目的もある
キャラクターや学園、作品世界を表現するイベントでは、単純な販売効率だけでSKUを削れないことがあります。企画上必要な品数を確保しながら、共通食材・共通工程で運営負荷を抑えます。
企画意図と現場能力の両方を満たす商品設計が必要です。
アレルゲン対応はSKU追加時に必ず確認する
新商品を追加すると使用原材料が増え、保管や器具の使い分けが必要になる場合があります。商品名だけでなく、厨房工程まで追加影響を確認します。
衛生面はイベント飲食の衛生管理と合わせて設計します。
SKUごとの採算を売価と原価だけで見ない
売価1,200円、原価360円なら一見利益が取れる商品でも、専用スタッフや設備、廃棄が多ければ実際の利益は小さくなります。
イベント飲食の原価率とイベント飲食の売上と利益を使い、運営コストまで含めます。
売れないSKUを残すことで主力商品の欠品を防げるとは限らない
選択肢を増やせば需要が分散するように見えますが、人気商品の需要が大きく変わらない場合もあります。低人気商品だけ在庫が残り、主力商品は予定どおり欠品する可能性があります。
需要分散を期待するなら、代替として選ばれる商品なのかを事前に考えます。
事前テストでは全SKUを同時に流す
商品ごとに単独で試作すると、実際のピーク時に設備や作業台が競合する問題を発見できません。本番想定の注文比率で複数商品を連続して作ります。
厨房、盛り付け、会計、受渡しまで同時に動かし、処理能力を確認します。
初日の販売構成からSKU配分を修正する
複数日イベントでは、初日の商品別販売数が重要なデータになります。想定構成比と実績を比較し、仕込み量、レーン、人員、在庫配分を翌日へ反映します。
ただし曜日やステージ内容が変わる場合は、初日実績をそのまま横展開せず需要変化を加味します。
SKUを削る判断基準を開催前に決めておく
現場テストで処理能力が不足した場合、どの商品を簡略化・停止できるか決めておくと修正が速くなります。企画上必須の商品と、販売効率次第で調整できる商品を分けます。
すべてを残したまま人員と設備だけ追加すると、コストが膨らみやすくなります。
適正SKU数はイベント規模だけでは決まらない
1万人規模なら何SKUという固定基準はありません。同じ来場者数でも、販売目標、厨房面積、提供時間、レーン数、商品工程、保管能力によって適正数は変わります。
「他イベントが10品だったから」ではなく、自社イベントの処理能力から決めることが重要です。
イベントフードのSKU数は売上と運営能力の交点で決める
イベントフードのSKU数を決めるときは、選択肢を増やすメリットと、提供速度・厨房・レーン・在庫・人員が複雑になるデメリットを同時に見ます。総販売目標から主力商品を決め、各SKUの販売構成比と工程負荷を設定し、全商品を同時に流した状態で処理能力を検証することが重要です。
Team Cafe Tokyoでは、メニュー企画だけでなく、SKUごとの販売数、提供時間、厨房設備、レーン、人員、在庫、収支まで一体で設計しています。大型イベントで「何品まで増やしても現場が止まらないか」を事前に検証したい場合は、Team Cafe Tokyoまでお気軽にご相談ください。
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