TCT JOURNAL

売れる商品の作り方|飲食の商品開発・価格・集客設計

大人気商品開発

売れる商品 作り方を企画・原価・集客から考える

「SNSでバズる商品を作りたい」と考えると、見た目の派手さから企画を始めがちです。しかし、売上につながる商品は、写真を撮られることと、実際に買われることの両方を満たしています。売れる商品 作り方の基本は、誰のどんな場面で選ばれる商品かを決め、その理由を味・価格・見た目・名前・販売方法まで一貫させることです。

飲食では、企画が良くても厨房で安定して作れなければ売れません。逆に提供が速くても、選ばれる理由が弱ければ売上は伸びません。Team Cafe Tokyoが商品開発やイベント飲食で重視しているのも、「買いたい理由」と「作り切れる仕組み」を同時に設計することです。

売れる商品は「誰に」「いつ」「なぜ」が一文で言える

商品企画の最初に決めたいのは、材料ではなく購入場面です。「仕事帰りに自分へのご褒美として買う」「イベントで写真を撮って友人と共有する」「昼休みに短時間で食べる」のように場面が具体的になるほど、サイズ、価格、包装、ネーミングを決めやすくなります。

ターゲットを「20代女性」のような属性だけで終わらせると、商品判断が曖昧になります。同じ20代でも、朝の通勤、休日デート、推し活では求める価値が違います。購入の瞬間まで描くのが商品設計の出発点です。

競合を見るときは商品ではなく選ばれる理由を比べる

競合調査で価格と写真だけを並べても差別化は見えません。客がその商品を選ぶ理由を「味」「量」「手軽さ」「限定性」「世界観」「安心感」「人に話したくなる要素」に分けます。自店が勝てる軸を一つ決め、残りは最低基準を満たす考え方が有効です。

全部を盛り込むと原価とオペレーションが重くなります。例えばイベント商品なら、見た目と提供速度を優先し、仕込みを集約する。日常使いのカフェなら、リピートできる価格と味を優先する。売る場所によって優先順位は変わります。

価格は原価率だけでなく「買いやすさ」と粗利額で決める

原価率30%だから販売価格を逆算する、という考え方だけでは不十分です。材料費が低くても手間が大きい商品は利益を残しにくく、逆に原価率がやや高くても短時間で大量に売れる商品は利益を作れることがあります。

見るべきは一個当たりの粗利額、1時間当たりの販売可能数、廃棄率です。価格帯が上がるなら、量、素材、限定性、体験など、客が価格差を理解できる理由を商品側へ持たせます。

「映える」は結果であって目的ではない

写真に残る商品には、色、形、高さ、断面、パッケージなど視覚的な記号があります。ただし撮影のためだけに食べにくくすると、現場ではクレームや食べ残しにつながります。手に持てる、こぼれにくい、受け取った瞬間に形が整っている、といった実用性も同時に考えます。

SNSで広がりやすいのは、投稿した人が説明しやすい商品です。名前を見ただけで特徴が分かる、限定理由が明確、写真一枚で違いが伝わる。広告文を長く書かないと価値が分からない商品は、店頭でもSNSでも伝達コストが高くなります。

試作は「おいしいか」だけで終わらせない

試食では味の評価に加えて、調理時間、盛付時間、保管後の品質、持ち歩き耐性、ピーク時の再現性を確認します。実店舗なら通常営業の設備で試し、イベントなら仮設厨房や限られた電源条件まで想定します。

一人が丁寧に作れば完成する商品と、複数スタッフが同じ品質で100個作れる商品は別物です。レシピはグラム数だけでなく、工程順、仕込み単位、保管温度、盛付見本まで標準化します。

発売前の宣伝は「商品完成後」では遅い

販売開始日に初めて告知するのではなく、試作、撮影、発売理由、素材の背景などを段階的に見せると、発売前から期待を作れます。ただし情報を小出しにすること自体が目的ではありません。予約、来店、購入など、最終行動へつながる導線を用意します。

店舗ならGoogleビジネスプロフィール、Instagram、既存顧客への案内、店頭POPを組み合わせます。SNSだけに依存せず、検索で探す人と既存客の双方へ届けることで発売初速が安定します。

売れた後に見る数字が次の商品を強くする

販売数だけではなく、時間帯別販売、客単価、同時購入商品、廃棄数、欠品時間、投稿数、再購入を見ます。「完売した」商品でも、仕込みが重く利益が薄ければ改善対象です。反対に目立たなくても、安定して粗利を積み上げる商品は店の土台になります。

商品開発は一回で当てる仕事ではなく、販売データを次の試作へ戻す仕事です。仮説を立て、小さく売り、数字と現場の声を見て修正する。その繰り返しが、バズだけに頼らない商品力につながります。

TCTが考える商品開発の順番

順番は、購入場面→競合→価値→価格→レシピ→オペレーション→撮影・宣伝→販売データです。見た目のアイデアから始めても構いませんが、途中で必ず採算と提供能力へ戻します。

商品単体ではなく「どこで、誰が、何個売るか」まで決めると、必要な仕込み量やスタッフ数も見えてきます。売れる商品 作り方は、クリエイティブと現場設計を分けないことが基本です。

よくある質問

バズる商品と売れる商品は同じですか?

同じとは限りません。投稿数が多くても購入率や粗利が低い場合があります。販売数、粗利、再購入まで確認します。

新商品は何種類テストすべきですか?

最初から多数SKUを作るより、仮説の違う少数案を比較した方が検証しやすくなります。厨房能力と販売機会に合わせて決めます。

原価率は何%が正解ですか?

一律の正解はありません。粗利額、作業時間、廃棄率、家賃・人件費など全体の損益から決めます。

SNS宣伝はいつから始めますか?

撮影素材と発売日が固まった段階から準備し、発売前に認知を作ります。予約や来店など次の行動が分かる導線も同時に用意します。

商品名は説明文を短くするための設計

商品名はおしゃれさだけで決めず、初見で中身が想像できるかを見ます。店頭でスタッフが毎回長く説明しないと売れない商品は、ピーク時の販売効率も落ちます。素材名、特徴、限定性のどれを名前に入れるかを整理すると、POPやSNSの文章も短くできます。

一方で一般名詞だけでは記憶に残りません。ブランドらしい固有名を付ける場合は、サブタイトルや短い説明を添え、初回客でも理解できる形にします。売れた後に検索されることも考え、読みやすさと検索しやすさも確認します。

撮影は販売現場と同じ状態で行う

商品撮影だけ特別な器や盛付を使うと、実物とのギャップが生まれます。実際の提供容器、通常の盛付量、現場で再現できるトッピングで撮る方が、購入後の満足度を守れます。イベント商品なら、持ち歩いた後の見え方まで確認します。

撮影用に時間をかけた盛付が必要なら、その工程を本番で何秒まで短縮できるかを試作段階で決めます。写真は販促素材であると同時に、スタッフが完成形を共有する盛付基準にも使えます。

限定商品は「なぜ今だけか」があると強い

期間限定という言葉だけでは、客に急いで買う理由が伝わりません。旬の素材、作品公開、季節行事、店舗周年など、限定になる理由が商品とつながっていると納得感が生まれます。限定期間と販売数を最初に決めれば、仕入れと在庫リスクも管理しやすくなります。

売り切れを演出目的で作るより、需要予測に基づいて欠品時間を減らす方が売上にはつながります。話題になった商品の欠品が長いと、投稿は増えても販売機会を失います。販売数と供給能力を同時に設計することが重要です。

販売後はスタッフの声もデータにする

POSには「迷って買わなかった理由」や「質問された内容」は残りません。スタッフがよく聞かれた質問、食べにくそうだった点、注文時に迷った商品を短く記録すると、次の改善材料になります。

数字と現場の声が一致したら改善優先度は高いと判断できます。例えば注文数は多いが提供遅延が頻発するなら、人気商品を削るのではなく工程を直す余地があります。売れない商品も、商品自体が弱いのか、伝わっていないのかを分けて考えます。

テスト販売は値引きせず通常価格で行う

試作品を安く売ると、商品評価ではなく価格の安さで売れた可能性が残ります。通常販売を想定した価格で少量テストし、購入率、完食、再購入意向を見た方が本番の判断材料になります。

テスト時には説明量も本番と揃えます。スタッフが付きっきりで魅力を説明して売れた商品は、通常営業で同じ結果が出ないことがあります。売場だけで価値が伝わる状態を目指します。

ヒット商品を増やし過ぎない

一つの商品が当たると派生味やサイズを増やしたくなりますが、SKU増加で仕込みと在庫が複雑になります。派生を作るなら、材料共通率と販売数を見て増やします。

定番の強さは選択肢の多さではなく、客が迷わず選べることにもあります。売れ筋を明確にし、季節商品は入替制にするなど、売場の分かりやすさを保ちます。

商品の売り場を先に決める

レジ前で衝動買いされる商品と、メニュー表で比較される商品では、必要な見せ方が違います。テイクアウト棚なら包装と賞味期限、テーブル注文なら写真と説明、イベントなら遠くから読める商品名が重要です。

商品開発会議で味だけを決めるのではなく、どこに置き、客が何秒で選ぶかまで決めると、サイズや容器の判断が早くなります。売り場に収まらない商品は、現場で毎回置き方に困ることになります。

スタッフが勧めやすい商品か確認する

売りたい商品でも、特徴が複雑だとスタッフが説明しにくくなります。おすすめ理由を一文で言えるか、よくある質問に答えられるかを試します。

「今日のおすすめはこれです」と自然に言える商品は、接客の中で販売機会を作れます。説明用の短い言葉と、詳しく知りたい人向けの情報を分けて用意します。

定番商品は改良履歴を残す

長く売る商品ほど、材料変更、価格改定、盛付変更が積み重なります。変更日と理由を記録しておくと、売上や原価が変わった原因を後から追えます。

味の微調整を感覚だけで行うと、いつの間にか原価や工程が重くなることがあります。定番ほどレシピと原価表を更新し、現行版がどれか分かる状態にします。

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