ラテアートに必須のミルクピッチャーとは

ラテアート

ミルクピッチャー

 

プロのバリスタなどが使用する、カフェ・ラ・テやラテアートに注ぐフォームドミルク(エスプレッソマシンでミルクをスチームしたもの)を作る際に使う容器の事をミルクピッチャーと言いますが、ミルクピッチャーとは一体どのようなものなのでしょうか。

 

ミルクピッチャーも容量の違いや、計量ラインがついたもの、ラテアートに最適な先が尖ったVラインピッチャーまで多種多様な商品が揃います。

 

材質について

 

プロのバリスタなどがフォームドミルクを作る際のミルクピッチャーは、材質としてはステンレス製のものが主流で他の材質のものは余り見かけません。なぜステンレス製が主流なのでしょうか?

 

一般的に温かい飲み物を飲む場合のカップは、厚手の陶器など熱を外に伝えにくい材質で出来ていますが、これには2つの理由が有ります。

 

1.飲み物を温かいままの状態に保つため。

2.手で持った時に熱さを感じないようにするため。

つまり、最良の状態で温かい飲み物を味わう為です。

 

これに対して、バリスタがラテアート用などでフォームドミルクを作る際には、上記の項目2とは真逆に手で持った時に熱さを敏感に感じとる事が重要になります。何故ならば

 

フォームミルク

 

1.ミルクの甘味を引き出せる温度が70℃前後であるため。

2.ミルクを温めすぎるとがタンパク質が変質して行き、口当たりが悪くなるため。また、独特の匂いが発生し、風味が悪くなってしまうため。

 

つまり、ミルクの温度管理が肝要なのです。

ステンレスは熱を伝えやすい素材です。ステンレス製が材質のミルクピッチャーが主流なのは、ミルクをスチームした際にバリスタが手の平でミルクの適温を判断し、最も良い状態にフォームドミルクを仕上げるためです。

 

また、フォームドミルクでもう一つ重要なのはスチームして仕上げたミルクの泡がキメ細かく、絹のような舌触りである事ですが、そのためには仕上げたフォームドミルクを落ちつかさなければなりません。

 

具体的にはミルクピッチャーをトントンと軽く叩き、大きな泡を無くす作業です。その工程でも壊れにくいステンレス製のミルクピッチャーは役立ちます。

 

蛇足ですが、ステンレス製の利点はもう一つあります。錆びにくくて熱にも強いため、メンテナンスがしやすいという事です。

 

ミルクピッチャーの形状について

ミルクピッチャーには、注ぎ口などの形状の違いによりイタリアタイプとシアトルタイプという2種類があります。

 

1.イタリアタイプ:ピッチャーの中心から注ぎ口までの先までの距離が長く、全体的に丸みを帯びた形状なのが特徴です。その形状から、スチームの際にミルクの対流が作りやすくなっています。

2.シアトルタイプ:ピッチャーの中心から注ぎ口までの先までの距離が短く、イタリアタイプと比較するとより円筒形に近い形状となっています。

 

また、イタリアタイプと比較して注ぎ口の先端が尖っているのが特徴で、その注ぎ口の形状からラテアートが描きやすい作りとなっています。

 

把手について

 

ミルクピッチャーには大まかに分けて二つの把手の形状があります。

1.把手の上部が広くなっていたり、把手自体が大きな作りとなっているもの。これは手でしっかり握る場合に適した形状です。

2.把手が湾曲しているもの。これはペンを持つように握る場合に適しています。

 

把手については、それを作るメーカーにより様々な思想があります。バリスタが用いる場合は、自らの経験などから自分に合った最適なものをセレクトしています。

 

最後に

 

一言でミルクピッチャーと言ってもその材質や形状など良く考えられて作られていますね。やはりその道具ならではの固有の特性が有るのが面白いです。

 

 

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