マリーアントワネットもやってた?カップの受け皿「ソーサー」の本来の役割と歴史!

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カップ&ソーサー

 

おいしいコーヒーや紅茶を楽しむためのコーヒーカップやティーカップ、その受け皿であるソーサー。個人やお店のカラーが出るカップやソーサーはカフェめぐりの楽しみのひとつでもあります。

 

雑貨店などを覗いてみると目移りするほど様々なデザインのカップやソーサーがあり、実際にコーヒーや紅茶を淹れて飲む他にもインテリア感覚で集めて楽しむという方も多いのではないでしょうか。

 

そんなコーヒーや紅茶には付きもののソーサーですが、皆さんはソーサーの本来の役割をご存知でしょうか。普通に考えてみると、コーヒーや紅茶をうっかりこぼしてしまった時にテーブルクロスを汚さないためにあるものと思ってしまう方も多いかと思いますが、それは間違いです。

 

ではコーヒーや紅茶にミルクやお砂糖を入れて、混ぜて溶かした後の汚れてしまったスプーンを置くための受け皿なのでは?と考えてしまいがちですが、実はこれも間違いなんです。

コーヒーカップやティーカップのソーサーの歴史は古く、18世紀ごろのヨーロッパではこのソーサーは熱い紅茶などを冷まして飲むように移し替えるためのお皿だったというので驚きですよね。マリーアントワネットもこの時代なので移し替えて飲んでいたのでしょうか。

 

その当時のソーサーは今のものよりも深さがあり、液体を溜めるのに適した溝もあったそうで、熱すぎて飲むことができない紅茶やコーヒーを一旦ソーサーに注いで、しばらく冷ましてから飲んでいたそうです。

 

更に歴史をさかのぼると、17世紀初めに中国からヨーロッパにお茶を飲む習慣が伝わったのですが、その当時のティーカップは日本で言うところの「湯のみ」のような取っ手のない形のカップで、紅茶を優雅に楽しみたいという貴族の声に応えるかたちで受け皿であるソーサーがティーカップとセットになったと言われています。

 

当然、現代では熱くて飲めないからと言ってソーサーに移し替えて冷ましてから飲む人はいませんが、お砂糖やスプーンを置くための場所として今でもソーサーが使われているという訳です。

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