イタリア人がエスプレッソを飲むために集まるお店”バール”とは?
Bar(バール)
イタリアには、Bar(バール)と呼ばれるお店が無数に存在します。
日本でいうとカフェに近い雰囲気のお店なのですが、バールは日本のカフェよりももっと地元の人々に身近で、肩ひじ張らずに通える昔ながらの簡易喫茶店として親しまれています。
イタリアンバールの魅力
バールの魅力はなんといっても値段の安さ。
多くのバールでは1杯100円台という安い値段で本場のエスプレッソを愉しむことができます。
エスプレッソ、マキアートといったコーヒー類の他にもお菓子やパンなどを提供しており、バールは地元の人たちがティータイムを愉しむ憩いの場ともなっています。
また、夕方からはアルコール類や簡単なおつまみを提供してくれるバールもあり、夜になると仕事帰りの人たちが集まり居酒屋のようににぎわいます。
バールが通常の飲食店よりも安い値段でコーヒーを提供できるのは、典型的なバールの多くが立ち飲みスタイルを守っているから。
バールでの楽しみ方
ほとんどのバールではお客さん用の座席を用意しておらず、バールを訪れた客はカウンターテーブルに向かって立ったままコーヒーを飲みます。
座席が無いぶん小さなお店にもたくさんのお客さんが入れる上、お客さんはカウンターに向かって立つので店員は注文を取るために店内を歩きまわる必要がありません。
つまりバールは、通常の飲食店に比べて回転率がいい上に、少ない店員でもお店を回せるので人件費がかからないというわけです。
また、夜のバールで提供される食事も、サンドイッチや缶詰のおつまみなど、ほとんど調理に手間がかからないものであることも、少ない店員でお店を回せる理由のひとつのようです。
こうして地元の人たちに愛されるバールですが、最近では日本からの観光客にも本場のバールを訪れる方が増えているようです。
日本の飲食店とはシステムが違うので最初はドキドキするかもしれませんが、バールでの注文はそう難しいものではありません。
一般的なバールでは、まずレジで飲みたいコーヒーを伝えて料金を先払いし、それからカウンターに立っているバリスタさんにレシートを渡すだけで注文は完了です。
コーヒーを渡される場所がそのまま客用のカウンターになっている場合が多いので、渡されたコーヒーはその場で飲みます。
座席が用意されているバールもありますが、基本的に着席する場合は料金が2倍~4倍になるので注意が必要です。
最後に
本場イタリアのエスプレッソをお手軽な値段で楽しめるバール。
イタリアに旅行する機会があれば、是非一度は利用しておきたいものですね。