コーヒーと血圧の関係に新発見!高血圧が気になる!コーヒー飲んでも大丈夫?
コーヒーと高血圧
コーヒーにはカフェインが含まれており、以前はコーヒーを飲むと高血圧になると思われていました。実際にはどうなのでしょうか?
結論からいうとコーヒーは高血圧の直接の原因とはなりません。むしろ米国医師会によれば、リスク軽減効果もあるとの研究結果も報告されています。
そんな、コーヒーと高血圧の関係を詳しく見ていきます。
問題とされていたカフェイン
「カフェイン」とは
そもそもカフェインという化合物そのものが1819年(1820年という説有り)にドイツのフリードリープ・フェルナンド・ルンゲ氏という化学者によってコーヒーから世界で始めて単離された物質なのです。
コーヒーに含まれている化合物である事から「カフェイン」と名付けられました。
カフェインの効果
カフェインの効果として以下の作用、副作用が知られています。
a.作用 脳の中枢神経を刺激する事による覚醒作用、血管を収縮させる効果による解熱鎮静作用、利尿作用の他、心臓に直接作用する強心作用など
b.副作用 中枢神経を刺激して体に無理をさせている事から生じる目眩や不眠の他、頭痛など
従来、コーヒーには心臓に直接作用して血圧を上昇させるカフェインが含まれている事から高血圧の原因になるものと思われていました。
コーヒと血圧の関係性に新たな発見!本当にカフェインが原因なのか。
実際、コーヒーを飲んだあとは僅かに血圧が上昇します。しかしながら「Journal Of American Medical Association(JAMA)」という米国医師会によって年に48回刊行される国際的な査読制の医学雑誌に掲載された記事によりますと、米国の女性看護師を対象とした健康調査のデータからはコーヒー摂取により高血圧のリスクは増えるどころか、むしろ減るという事が分かったそうなのです。
同調査では同時にコーヒーと同じくカフェインを含む紅茶やコーラのリスクも調べて分析していますが、カフェインを含むコーヒーは下がったのにもかかわらず、紅茶はややリスクが上がり、コーラでは有意としてリスクが上がるとの結果が挙げられています。
このことから、カフェインと高血圧の因果関係が否定されるに至ったようです。
しかしながら、紅茶やコーラのどの成分が高血圧のリスク上昇の原因になっているかについては現状では不明。
コーヒーが高血圧リスクを予防すると言われている理由
なぜコーヒーにはカフェインが含まれているのに高血圧のリスクが減少するのでしょうか。
現在分かっている事は、コーヒーには数千種の成分が含まれており、その中には悪玉コレステロールの酸化を抑える効果を持つ成分がある事や、ポリフェノールが動脈硬化を抑制する働きを持つことなどです。
それらの効果により高血圧のリスクが減少すると考えられます。
また、カフェインを摂取すると血圧が結果的には下がると言われています。
これは、カフェインには血管を収縮させる効果があるため、一時的に血圧が上がるのですが、それに伴い、腎臓を通る血液が増大し、利尿作用から尿の排出量が増えた結果、血液中から余分な水分が減り、血圧が下がるという仕組です。
まとめ
コーヒーを飲めば高血圧のリスクは減ると考えられますが、やまり飲み過ぎは禁物です。
カフェインについてはさまざまな効果・効能が期待されますが、過剰に摂取すれば副作用が待っています。
また、お砂糖やミルクを入れた場合の糖分や脂肪分の摂りすぎにも注意したいところです。適切な量で、美味しいコーヒーを楽しみましょう。