TCT JOURNAL

百人町のホテルで、豆と淹れ方を選ぶ。UNI COFFEE ROASTERYが10月29日一般オープン

UNI COFFEE ROASTERY シタディーンノース新宿東京の店内とカウンター

コーヒーを選ぶとき、豆の産地に続いて「どう淹れるか」まで選べる店がある。新宿・百人町に開く「UNI COFFEE ROASTERY シタディーンノース新宿東京」では、店舗限定のスペシャルティコーヒーを3種類用意し、ハンドドリップとエアロプレスの二つの抽出方法で提供する。一杯をきっかけに、いつものコーヒーとの違いへ目を向けられる新店だ。

場所は「シタディーンノース新宿東京」の1階。ホテルとともに2026年10月28日(水)から宿泊客限定で営業し、近隣の人や街を訪れる人が利用できる一般オープンは翌29日(木)となる。朝食から昼の食事、午後の一杯までを受け持つが、時間帯によって提供内容が変わる。

写真提供:株式会社GRACE/PR TIMES

街の文化を重ねた空間に、横浜発のコーヒーを

UNI COFFEE ROASTERYは、株式会社GRACEが展開する横浜発のカフェ&ロースタリー。2020年4月の1号店から、横浜を中心に複数の店舗を広げてきた。今回は、短期のホテル利用と中長期の滞在に対応するシタディーンの新しい施設に入る。

店を包む空間にも、百人町とのつながりがある。公式発表によると、ホテルのインテリアの主題は「パッチワーク」。異なる文化や歴史、人々の暮らしが重なる街の姿から着想を得たという。公開された店内写真には、赤い椅子と白いテーブル、タイルを配したカウンターが写る。素材や色を組み合わせた室内が、コーヒーだけでなく食事をとる場所にもなっている。

シタディーンは世界各地で、コーヒーを街と日常をつなぐ体験として扱っている。旅先のホテルの中にありながら、宿泊者以外にも開かれる今回のカフェ。その性格は、朝食ビュッフェと通常のカフェ営業を時間で切り替える運営にも表れている。

3種類の豆と二つの抽出方法。最初の一杯をどう選ぶか

店舗限定スペシャルティコーヒーは、いずれも税込980円。産地ごとの個性を持つ3種類をそろえ、ハンドドリップかエアロプレスを選べる。豆の具体的な産地名と一杯の容量は、10月28日時点で確認した発表資料には記載されていない。銘柄ごとの味を決めつけず、来店時の豆の案内を起点に選びたい。

UNI COFFEE ROASTERYの新店発表で紹介された三つの器のコーヒー豆

写真提供:株式会社GRACE/PR TIMES

二つの淹れ方の違いは、粉と湯の接し方にある。ハンドドリップでは、注いだ湯がコーヒーの粉を通り、重力で下へ落ちていく。エアロプレスは筒の中で粉を湯に浸す工程に、押し出す圧力を組み合わせる器具だ。メーカーの説明でも、この仕組みの差が示されている。

ただし、器具の名前だけで、その店の一杯が必ず軽い、必ず濃いとは決まらない。豆の焙煎度や挽き方、湯の量、抽出時間も関わる。普段のハンドドリップを基準にしたいなら、まず慣れた方法で一杯。違う淹れ方を試したい日は、同じ豆をエアロプレスで頼む、という選び方ができる。豆と抽出方法を一度に変えずに選ぶと、次に注文する一杯にもつながる。

こちらは試飲セットの告知ではなく、一杯のコーヒーを選ぶメニューだ。店で気に入った淹れ方を家でも試したくなったら、粉量や注ぎ方を扱うハンドドリップの基本も手掛かりになる。

スパイスのラテ、昼だけの二つのプレート

豆を選ぶコーヒーのほかに、新宿・大久保の街から着想した店舗限定の「ジンジャーブレッドラテ」も登場する。税込720円、Mサイズのみで、ホットとアイスを用意。店側は、ジンジャーの辛みやスパイスの香り、甘さをエスプレッソとミルクに合わせた一杯と説明している。ブラックコーヒーとは別に、ミルクとスパイスの組み合わせから選べるメニューだ。

食事を目当てにするなら、11時から15時のランチがある。「オープンサンドプレート」は税込1,880円。十五穀パンにスモークサーモン、ワカモレ、スクランブルエッグを合わせ、野菜を添える。パンと具材を組み合わせた一皿が中心だ。

もう一方の「デリ&グレインズプレート」は税込1,680円。キヌアやミックスビーンズ、フムス、パンプキンサラダを盛り合わせる。両者を比べると、サーモンや卵をのせたパンを食べたい日か、穀物や豆、複数のデリを組み合わせたい日かで選ぶ理由が変わる。税込価格の差は200円で、スペシャルティコーヒーを別に一杯注文した場合の単純合計は、順に2,860円と2,660円。セット割引の価格ではない。

甘いものには、税込980円の「抹茶桜アフォガート」。桜色のゼリーにバニラアイスを重ね、抹茶ソースを注ぐ構成だ。ラテ、食事、デザートと、限定メニューでも内容はそれぞれ異なる。料理の提供時間と予算を合わせて考えると、街歩きの途中に一杯だけ寄る日と、昼食をとる日の使い分けが見えてくる。

朝食とカフェの境目は10時。食事なら来店時間にも目を

朝食ビュッフェは7時から10時までで、ラストオーダーは9時30分。一般オープン後は宿泊者以外も利用できると案内されている。ただ、朝食料金と予約の要否は、確認した公式発表・店舗ページでは案内されていない。朝食を目的に訪れる場合は、公式店舗情報の最新案内が必要になる。

10時から20時まではカフェ営業に切り替わり、10時から10時30分の提供はドリンクのみ。この30分は朝食ビュッフェの続きでも、ランチの開始時間でもない。限定のプレートランチを食べたい場合は11時から15時、朝の一杯が目的なら10時以降、というように予定を立てられる。

新しい店の面白さは、限定商品が並ぶことだけではない。豆を選び、淹れ方を選ぶ余地があり、同じ場所を朝食にも昼食にも使える。百人町で過ごす時間に合わせて、自分の一杯と一皿を組み立てられる店になりそうだ。

店舗情報

項目 内容
店舗名 UNI COFFEE ROASTERY シタディーンノース新宿東京
一般オープン 2026年10月29日(木)
所在地 東京都新宿区百人町2-27-7 シタディーンノース新宿東京1階
朝食 7:00〜10:00(L.O.9:30)
カフェ 10:00〜20:00
プレートランチ 11:00〜15:00

出典:株式会社GRACEの発表(2026年10月22日)、公式店舗ページ。情報確認日:2026年10月28日。記載価格は税込。営業時間・提供内容は変更される場合があります。

合わせて読みたい:ハンドドリップの基本と調整方法 / 浅煎りから深煎り、焙煎度の違い

↑TOP ↑TOP