ホステルから生まれたコーヒーが、東京駅前の一杯に
写真提供:株式会社Backpackers’ Japan/PR TIMES
旅先で飲む一杯と、仕事に向かう日の一杯。その両方が行き交う東京駅前に、東日本橋のホステルから生まれたコーヒーブランドが加わった。「BERTH COFFEE 八重洲」は2026年11月1日、複合施設「TOFROM YAESU」のTHE FRONT 1階に開業。朝8時から夜8時まで、テイクアウトを中心に自家焙煎のコーヒーと焼き菓子を提供する。
運営するのは株式会社Backpackers’ Japan。東日本橋、押上、横浜みなとみらい、尾道に続く5店舗目だ。八重洲店の特徴は、約6坪の店にコーヒー、国内のお茶、焼き菓子、持ち帰り用の豆を集めたこと。長い食事の時間を取る店というより、移動や仕事の途中で飲み物を選び、その先へ持っていくコーヒースタンドとして知っておきたい。
押上で焙煎した豆を、八重洲ではタップから
ブランドの出発点は2017年、東日本橋のホステル「CITAN」の1階だった。BERTH COFFEEの公式サイトでは、店名のBERTHを停泊所や発着所を表す言葉として紹介している。旅人が集まる宿のコーヒーから、日々の移動が重なる八重洲へ。新店の場所にも、その来歴がつながっている。
焙煎の拠点となる「BERTH COFFEE ROASTERY Haru」は、2021年4月に押上と錦糸町の間で開業した。公式サイトによると、店でコーヒーを提供するほか、豆の卸売やシェアローストも手がける。焙煎機だけでなく、焙煎のコツやプロファイルも共有する場所として歩んできた。
コーヒーの味づくりを担うのは、押上の自社ロースタリー。施設の店舗案内では、エルサルバドルやコロンビアなど、生産者とのつながりがある国の豆を扱い、当年度産の「ニュークロップ」を使用すると説明している。八重洲店の発表でも、豆の果実味を生かす焙煎方針が紹介された。
八重洲店では、その自社焙煎コーヒーを専用のタップから提供する。運営会社が狙うのは、受け渡しをスムーズにすることだ。豆を焙煎する場所と、一杯を渡す場所の役割を分け、駅前の小さな店に合わせた仕組みにしている。
一杯の背景には、豆を継続して仕入れる取り組みもある。運営会社によると、同じ農園から毎年購入し、生産地を訪ねて生産者の話を聞く活動を続けているという。店頭で目にする産地名の向こうに、仕入れ先との関係がある。八重洲店での豆選びも、味の説明と合わせて産地に目を向ける入り口になりそうだ。
コーヒー以外にも、蔵前の抹茶と屋久島の和紅茶
同行者がコーヒーを飲まない日にも、別の飲み物を選べる。発表されたティードリンクには、東京・蔵前の「norm tea house」の抹茶、山梨・富士吉田の「HERBSTAND」のハーブティー、鹿児島・屋久島の「八万寿茶園」の和紅茶が並ぶ。抹茶、ハーブティー、和紅茶と種類を分けて知っておくと、その日に飲みたいものを決める手がかりになる。
焼き菓子は自社工場で作り、バナナブレッドやクッキーを扱う。コーヒーと合わせるものを探すなら、この二つが発表で確認できる選択肢だ。朝は飲み物と一緒にバナナブレッドを、帰りにはクッキーを持ち帰る、といった選び方ができそうだ。セット商品の有無は発表されていない。

BERTH COFFEE 八重洲での提供イメージ。写真提供:株式会社Backpackers’ Japan/PR TIMES
飲んだコーヒーを家でも楽しみたくなったら、店頭で豆を買うこともできる。一杯を持ち歩く利用と、自宅用の一袋を探す利用が同じ店でできる点は、焙煎所を持つブランドならでは。豆の袋には紙と生分解樹脂を使ったコンポスト対応のパッケージを採用していると発表している。
約6坪に、色と素材でつくる居場所
店の広さは約6坪。デザインを担当したのは、山形を拠点とする合同会社根を這うの須藤修さんだ。発表コメントでは、建物の外観や植栽との調和を考え、コーラルピンクを基調に、月山緞通のカーペットなどを組み合わせたと説明している。限られた面積に何を置くかだけでなく、色や手触りのある素材を選ぶことが、この店の空間づくりになっている。
ただし、公式に案内されている営業の中心はテイクアウト。座席数や長時間滞在、作業向け設備については、今回確認した発表に記載がない。ゆっくり座って過ごすことが目的なら、その条件を見込んで出かけるより、店舗の最新案内を確かめてから利用したい。
訪ねるのはTHE FRONTの1階
TOFROM YAESUにはTHE FRONTとTOWERの二つのエリアがある。BERTH COFFEE 八重洲の行き先はTHE FRONT 1階で、施設名だけでなく棟名まで控えておくと取り違えにくい。所在地と営業時間は次の通り。開業日は11月1日、運営会社による発表日は11月2日で、二つの日付は区別している。
| 項目 | 公式案内で確認できる内容 |
|---|---|
| 店名 | BERTH COFFEE 八重洲 |
| 所在地 | 東京都中央区八重洲1丁目9-1 TOFROM YAESU THE FRONT 1階 |
| 開業日 | 2026年11月1日 |
| 営業時間 | 8:00〜20:00 |
| 主な取扱い | 自家焙煎コーヒー、ティードリンク、焼き菓子、コーヒー豆 |
| 運営 | 株式会社Backpackers’ Japan |
価格とその税区分、ドリンクの容量、定休日、予約の可否は、11月4日時点で確認した公式資料には記載がない。来店前には店舗の最新案内も参照したい。場所はTOFROM YAESUのフロアマップでも確認できる。
出典:株式会社Backpackers’ Japanの2026年11月2日付発表、TOFROM YAESU公式案内、BERTH COFFEE公式サイト。情報確認日:2026年11月4日。
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